ボスの事務所から帰宅し、一息ついた頃インターホンが点滅している事に気がつきました。
モニターの履歴を確認すると知らない男性が写っていました。
時間は私達が帰宅する1時間ほど前。
嫌な予感がして防犯カメラの映像を確認すると
親子らしき3人が映っていました。その映像を観て娘が「Ｓや！」と言いました。
母親は白い紙袋を持っている。どうやらＳ親子が菓子折りを持って謝罪に来ていたようです。
アポも取らずに自宅へ突撃してくる無神経さに腹が立ちました。娘とＳを会わせたくないと伝えているのに、なぜわざわざＳを連れてくるのか？
とにかく早く謝罪を済ませないと面倒な事になると察したのかもしれません。
でも、もう遅い。
私は直ぐにボスに連絡を入れ、Ｓ一家が自宅へ訪問していた事を伝えました。
ボスは、「わかった。今日中に内容証明を作成して送る。接近しないようにの文言を入れるわ」
と言ってくれました。
それからものの1時間程で内容証明の下書きが送られてきました。
ボスは仕事が早い。
内容はなかなかに強いものでした。
「14日以内に何らかの対応がない場合は法的手続きを取る」
その部分を読みあげた時、夫が「こんなん届いたら縮み上がるわ」と呟きました。
確かに、もし自分にコレが届いたら到底冷静ではいられないだろうなと思いました。
そしてその日の夜に電子郵便の速達でＳとM両保護者宛へ送信され、翌日受取り確認できたという連絡がきました。
きっと彼らにとって忘れられない年末になったことでしょう。
