12月に入り3回目の裁判が終わった頃、ボスから連絡が入りました。
かねてから申請していた児童相談所の書類の開示があったと。
初期の段階から、児童相談所の開示は難しい、されたとしても黒塗りがほとんどだと聞いていたので全く期待していませんでしたが、
今回は異例中の異例で警察から通告された実況見分調書、供述調書の全てが娘、S、Мの3人分ほぼ黒塗り無しの状態で開示されたというのです。
後日、書類を閲覧する為にボスの事務所へ出向きました。
実際目の前に出されたその書類は全部で100枚をゆうに超える程ボリュームあるものでした。
書類の山を見たとき
「この件はしっかりやらせてもらいますので」
と言った担当刑事を思いだしました。あの言葉は嘘じゃなかったんだと思いました。
先ず娘の書類から見ることにしました。
供述調書は以前警察署で見ていましたが、実況見分の方は初見です。
現場の地図、公園、連れていかれた倉庫裏、服を脱げと言われた場所の写真と、どの様な状況で行為が行われたのか、その説明が詳しく記されていました。
ああ、娘はここで被害にあったのだな、そして再びこの場所へ行き一人で事件について説明したのだな…そう思うと胸が張り裂けそうになりました。サクラさんが「大丈夫?」と声を掛けてくれました。
私が不安な時はいつも寄り添ってくれるサクラさんには感謝しかない。
続く